【2024年10月13日更新】
中小企業診断士2次試験、どうやって勉強していけばいいんだ。もう3ヶ月しかないぞ・・・。
中小企業診断士試験に初挑戦の方は1次試験合格後、2次試験まで3ヶ月程度しか勉強時間が確保できません。非効率な勉強ではあっという間に本番を迎えてしまします。
本記事では、私が実際に中小企業診断士試験2次試験に挑戦した際の勉強方法をご紹介します。勉強スタイルは様々ですが、独学&3ヶ月弱でもなんとかなった勉強法が、少しでもみなさまのお役に立てれば幸いです!
それでは、どうぞ!
中小企業診断士2次試験の勉強方法(前提)
本記事でご紹介する勉強方法は、中小企業診断士試験初チャレンジ、独学、テキストを利用したものです。
勉強方法は十人十色、自分に合う合わない、色々あると思います。自分自身で考えてみたり、他の方の方法をまねたり、パクったり、一工夫するなどして、自分にしっくりくるスタイル確立することが重要です。
そんな勉強方法確立のご参考として、少しでも参考にしていただければ幸いです!
※ちなみに本記事では中小企業診断士2次試験の筆記までを対象にしています。
中小企業診断士2次試験の勉強用テキスト
中小企業診断士の次試験は模範解答が示されないため、テキスト選びが最重要となります。
私が購入したテキストで有用だったものは以下の3冊です。
・中小企業診断士2次試験合格者の頭の中にあった全ノウハウ
・中小企業診断士2次試験合格者の頭の中にあった全知識
この後の「勉強方法」でも上記3冊は登場しますので事前に以下の記事をチェックいただけると幸いです!
中小企業診断士2次試験の勉強方法(実践例)
中小企業診断士2次試験の勉強方法について大きく「導入期」「レベルアップ期」「直前期」の3つのフェーズにわけてご紹介していきます。
ちなみに中小企業診断士2次試験の勉強スタートは1次試験が完了し(2015年8月9日)、自己採点で合格を確認した後からでした。
1.導入期(中小企業診断士1次試験終了後~8月末)
1-1.中小企業診断士2次試験の概要把握
まずは「敵を知る!」ということで、改めて中小企業診断協会の2次試験案内や「全ノウハウ」にて、何を求められている試験なのか、何を勉強したら良いのか、概要把握を行いました。
とはいえ、こんなことに日数を掛けるわけにはいきませんので、さくっと次へ。
【ご参考】中小企業診断士2次試験の概要記事
1-2.2次試験に必要な知識の整理(1次試験知識の整理)
続いて実施したのが、中小企業診断士2次試験に必要な知識の整理です。具体的には1次試験の中から2次試験でも求められる知識を整理しました。
中小企業診断士2次試験はマークシートではなく筆記試験のため、曖昧な記憶では当日記述することができません。そのため改めて必要知識を覚え直す必要性を感じてこの作業を行いました。また同時に2次試験に不必要な知識は省くことで脳のリフレッシュも狙いました。
具体的にはテキスト「中小企業診断士2次試験合格者の頭の中にあった全知識」を活用して知識を整理していきました。
実際には以下のような感じでパワポにまとめていきました。
【事例1サンプル】
【事例2サンプル】
最終的には4事例分、数十ページのパワポとなりました。ただこの資料は最終的に私のラストペーパー(試験当日に持っていく資料)にしましたので、作業の無駄にはなりませんでした。
ここまでの作業で8月20日前後です(勉強開始から10日ほど)。
テキスト「全知識」を活用した勉強方法の詳細は以下をご確認ください。
1-3.中小企業診断士2次試験用の解答プロセスの検討
導入期最後のプロセスが解答プロセスの検討作業です。解答プロセスとは、中小企業診断士2次試験の80分のタイムマネジメント・お作法のことです(中小企業診断士界隈ではこのように呼ばれています)。
この解答プロセスを構築できるか否かが2次試験攻略の鍵だと考えています。
こんな感じのものです。
【全体の流れ】
【事例1~3の場合のタイムマネジメント】
上記は最終的に行き着いた私の解答プロセスです。解答プロセスの詳しい構築方法は以下の記事をご覧ください。
また解答プロセスに合わせて事例毎の解答セオリーも整理していきました。これはテキスト「中小企業診断士2次試験合格者の頭の中にあった全ノウハウ」を利用しました。
こちらについても長くなってしまいますので、詳細は以下の記事をご覧ください。
だいたいこの作業を終えた段階で8月が完了しています(正確には8月26日に完了)。
本来であれば解答プロセス作成は「全ノウハウ」に加えて「ふぞろいな合格答案」を利用した方が効率が良いです(合格者数名の解答プロセスのサンプルが掲載されているため)。ただ売切れだったため、私はレベルアップ期の「解答プロセスの見直し」の中で確認しました。
余力のある方は中小企業診断士1次試験合格発表前に購入しておきましょう。
現在の最新版は2024年版:エピソード17です。
2.レベルアップ期(9月)
2-1.中小企業診断士2次試験過去問チャレンジ(繰り返し)
これは詳細説明不要ですね! バイブルでもある「ふぞろいな合格答案」および「ふぞろいな答案分析」が手元届いたため、解答結果を確認しながらひたすら過去問に取り組んでいきました。
9月中には、平成13年度~平成26年度まで攻略しましたが、私の購入した「ふぞろい」に解答が掲載されていた過去5年分をメインに繰り返しチャレンジしていました。
また自分の場合、通勤時間が合計2時間あるのですが、そのスキマ時間を活用して骨子検討練習をしていました。解答プロセスで言うと4番です。
スキマ時間を活用した勉強方法に関しては以下の記事に詳細をまとめました。活用可能な資材も一部公開(勉強当時なので古いですが)しておりますので、ご活用いただければ幸いです。
2-2.自身の答案分析と振り返り(失敗ノートの作成)
試験問題に繰り返しチャレンジすることは重要ですが、がむしゃらに解くだけでは意味はありません。PDCAを回してこそ意味があります。
中小企業診断士2次試験には模範解答がありませんので、ここは「ふぞろいな合格答案」、「ふぞろいな答案分析」を用いて自分自身の解答の振り返りを行っていました。
実際の私の振り返りメモです(初回時のなのでダメダメです笑)
「ふぞろいな合格答案」の使い方は以下の記事も参考にしてみてください。
2-3.不足知識の補充・解答プロセスの見直し(&確定)
ここでは、過去問挑戦した結果、見えてきた不足知識やキーワードなどを「導入期」で作成した知識まとめ資料に反映しました。
繰り返し抜けてしまう知識やキーワードは特に危険ですので、目立たせた上、ラストペーパーとして当日も見直せるようにしました。
また解答プロセスの見直しも行いました。
例えば与件文を読むスピードが早いのであれば時間を短縮するとか、解答骨子を作成するのが苦手であれば、ここに5分追加で時間を割こうといった感じで、解答プロセスをカスタマイズしていきました。
最終的に9月末には過去問も一通り完了し、自分自身の解答プロセスを完成させることができました。
ここまでで9月が完了し、中小企業診断士2次試験本番まであと3週間です。
3.直前期(10月初~本番)
3-1.中小企業診断士2次試験 本番想定訓点
直前期では、なるべく本番に近い条件で過去問にチャレンジしていました。
実際に問題用紙を印刷し、表紙を外した白紙ページを利用して設問を解くといった作業を、自身の解答プロセスに沿って続けました。
徹底的に練習し、 本番でもぶれなく対応できるように完成した解答プロセスを自分自身に染みこませました。本番時にはプチハプニングがあったものの落ち着いて対処できたのもこの訓練があったからだと思います。
また土曜日を利用し、2回くらい本番と同じ時間帯で4事例を続けて解くといった練習も行いました。
3-2.弱点補強(事例4の計算訓練など)
本番想定訓練と平行して、弱点補強訓練も行っていました。
具体的には、これまで間違いが多かった事例や知識、キーワードの復習、そして2次試験の鍵とも言える事例4の財務の計算問題を繰り返し解いていました。
事例4は点数調整も発生しやすく、うまくいけば80点以上を獲得し、他の事例の助けになる可能性の高い事例です。簡単なミスをしないよう徹底的に訓練することをおすすめします。
3-3.ラストペーパーの作成
中小企業診断士1次試験と同様に、会場に持って行くラストペーパー(お守り)を作成しました。
といっても、私の場合は上記で紹介したまとめシート(パワポ形式のもの)を作成していたため、そこから重要な部分の切り抜き、過去問で繰り返し失敗した内容を反映しただけで、ラストペーパーは完成しました。
私のラストペーパーに関しては以下に記事にサンプルを掲載しています。
また超直前期とも言える2次試験1週間前の過ごし方も別記事としてまとめていますので参考にしていただければ幸いです。
中小企業診断士2次試験の模試について
直前期に「本番想定訓練」を実施しましたが、中小企業診断士2次試験の模試を受ける方法もあります。
1次試験の時は下記の記事で「必須」とまで言っていた私ですが2次試験の模試は受けていません。2次試験の模試を受ければ1日の流れを再確認できますが、正直個人的には不要だと考えています。
不要と考える理由はいくつかありますので、以下の記事を参考にしていただき、最終的な要否判断の参考にしていただければと思います。
おまけ(独学が厳しそうだと思ったら・・・)
ここまで中小企業診断士2次試験筆記の独学での勉強方法をご紹介してきました。ただ勉強方法は個人の性格やこれまで続けてきた勉強方法などで千差万別、向き不向きがあります。
もし何か道しるべなどが欲しい場合はオンライン講座も増えているので検討してみてもいいかもですね。
(自分の診断士受験時よりは気軽になりましたね。といっても独学ルート継続してたと思いますが・・・性格の問題です。。。)
※以下、スポンサーリンク含みます。
まとめ
本記事では、私が実践した中小企業診断士2次試験の勉強方法をご紹介しました。
初期に「知識」「解答プロセス」を固めたとは、ひたすら過去問で実践訓練・フィードバックのPDCAをまわしていました。
最初は問題が解けない期間が続くとは思いますが、ある日を境に急に覚醒するときが来ますよ! キーワードが光って見える?現象も体験できるかも知れません(疲れてただけなのかな・・・?)。
あくまで、勉強方法は千差万別のため、上記の通りにやることが正解では決してありません。ただ、人のやり方で少しでも参考になりそう、自分に合いそうと思ったら取り込んでみてください。
「パクり上等!、模倣上等!、工夫上等!」の気持ちでご自身の勉強スタイルを確立してくださいね!
それでは、また!
【関連記事】
おまけ(学習記録)
記事のおまけとして、記事投稿日の当時の学習記録を記していきます。
受験生の道しるべになれば幸いです。
・日時 :2015年2月19日(木) 勉強開始から「74日目」
・勉強時間:3.5H
・トータル:319.0H
・勉強内容:企業経営理論問題集10問目、運営管理問題集150問目
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