中小企業診断士2次試験 平成27年事例Ⅳ再現答案と80分の成果物

中小企業診断士2次試験 平成27年事例Ⅳ再現答案と80分の成果物 2次試験
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【2024年5月2日更新】

中小企業診断士の2次試験、事例Ⅰ~Ⅲとは少し傾向の違う事例Ⅳはいかがでしたか?

中小企業診断士2次試験の筆記では「解答プロセス」=80分のタイムマネジメントが合格の鍵とご説明してきました。では試験本番ではどれくらい通用したのか、平成27年度の2次試験当日の成果物と再現答案を交えてご説明していきます。

今回は最後の事例である「中小企業診断士2次試験 平成27年度(2015年)事例Ⅳ」を取り上げます。

それでは、どうぞ!

※本記事では私の「解答プロセス」に沿ってご説明しています。以下を先にお読みいただけるとわかりやすいかと思います。

診断士2次試験再現答案:平成27年度事例Ⅳ

まずは再現答案(中小企業診断士2次試験筆記、平成27年度事例Ⅳ)をお見せします。

この事例Ⅳは、平均点を引き上げてくれた救いの事例です。最後まで計算しきれずミスは目立ちますが、部分点が結構入ったと思われます。空欄だけは避ける!というのがやはり鉄則です

解答プロセスの関係上、再現度は高めのはずですが、一字一句完璧な再現はできていませんので、ご了承ください。

試験問題は以下より確認できます。
>>中小企業診断協会 中小企業診断士試験問題 平成27年度事例Ⅳ

平成27年事例Ⅳ評価結果:A(開示結果:73点)

【第1問(設問1)(第1問全体で配点28点)】

・売上高総利益率:17.76%
・売上債権回転率:4.89回
・流動比率:115.38%

【簡易振り返り】

計算自体はあっていましたが、負債のバランスを示すなら流動比率でなく、負債比率などを選んでいれば良かったかと。

【第1問(設問2)(第1問全体で配点28点)、60字】

受注獲得により収益性はあるものの、X社依存により売上債権や流動負債が大きく、安全性、効率性が低い。(49文字)

【簡易振り返り】

キーワードはもう少し検討の余地があったと思いますが、特に問題はないかと。第1問全体で22点くらいは取れたのではないかと予想。

【第2問(設問1)(第2問全体で配点34点)】

売上高:1,935、売上原価:1,695、売上総利益:240
販管費:300、営業損益:-60、経常損益:-71
税引前当期純損益:-71、法人税等:0、当期純利益:-71

【簡易振り返り】

解答すべき箇所はすべて正解でした。これ落としてたら大惨事でしたね。全員が正解できるところを落とさないのが事例Ⅳの鉄則です!

【第2問(設問2)(第2問全体で配点34点)a:40字、b:60字】

a)売上高の減少で、売上原価や販管費を賄いきれず、営業利益が赤字となっている。(37文字)
b)売上高の減少で、変動費も低下したが、固定費は変化せず、それを賄いきれていないため。(41文字)

【簡易振り返り】

もう少し、数値を使って丁寧に説明していれば良かったです。

【第2問(設問3)(第2問全体で配点34点)】

(1)2241百万円→100=x-855/1935x-1151(営業外収益も入れてる)
(2)1513万円→固定費から306.375を引いて、計算。

【簡易振り返り】

(1)は良かったのですが、(2)は良くわからないことをして終了・・・。第2問合計で部分点含めて25点くらいはもらえたかな?

【第3問(設問1)(第3問全体で配点26点)】

ケース1:20.5、24.0、24.0
ケース2:23.5、27.0、27.0

【簡易振り返り】

ケース1,2ともに一番最初の(3期目)キャッシュフロー計算を間違えた感じです。

【第3問(設問2)(第3問全体で配点26点)】

Zが37百万円、Eが69百万円  Eのほうを実施 

【簡易振り返り】

数値計算は残念なことになっていますが、プロジェクトEは選択しているので部分点はいただけたかと。

【第3問(設問3)(第3問全体で配点26点)】

・固定資産回収期間法
・計算はどこにもメモがありませんでした。適当に記載?(最後に実施し時間が無かったため)
・理由Zのほうが回収が早く、流動資産が少ないD社には効果的。 

【簡易振り返り】

計算部分は間違っていますが、方法と理由説明はなんとかできた気がします。こういうパターン多いですね・・・。それでも得点もらえますので諦めないで何かは絶対書きましょう!
第3問全体で大甘で16点くらいと予想していました。

【第4問(設問1)(第4問全体で配点12点)、30字】

大口取引先に需要が依存することで経営リスクが高まる。(26文字) 

【簡易振り返り】

外してはいないので5点はくれたかと。

【第4問(設問2)(第4問全体で配点12点)、30字】

需要動向が異なるため、経営リスクの分散が図れる。(24文字) 

【簡易振り返り】

こちらも外してはいないので5点くらいで予想。

事前の予想では75点くらいでしたが、開示結果としては73点でした。少し過信していましたね・・・。

計算ミスが多かったものの、選択肢や理由などを諦めずに書いたことが勝利につながった感じです。

正しい計算方法については下記の書籍を参考にしてみてください。

「ふぞろいな合格答案」を使った勉強方法は以下の記事をご覧ください。

本番時の成果物:平成27年度事例Ⅳ

再現答案に続き、私の「解答プロセス」に沿って作成したアウトプットも合わせて共有します。
解答プロセスの詳細については以下の記事をご覧ください。

まずは当日作成したものを一気に掲載いたします。
画像が鮮明ではなくすみません^^;

中小企業診断士2次試験 平成27年事例Ⅳ成果物1
中小企業診断士2次試験 平成27年事例Ⅳ成果物2
中小企業診断士2次試験 平成27年事例Ⅳ成果物3
中小企業診断士2次試験 平成27年事例Ⅳ成果物4
中小企業診断士2次試験 平成27年事例Ⅳ成果物5
中小企業診断士2次試験 平成27年事例Ⅳ成果物6

最後の画像が表紙をはぎ取って作成した解答用メモ用紙です。

事例Ⅰ~Ⅲと異なり解答用メモ用紙には計算にしか使っていません

焦る中でも計算を間違えないように注意を払いました(といっても数値まで合っている解答はほとんど無いですけどね)。計算の値がここまで間違っていても73点もいただけました。この事例Ⅳのおかげで平均点が60点を超えました。

このように事例Ⅳは救いの神になってくれるので、練習を繰り返して得意科目にしておきましょう!

事例Ⅳについては「ふぞろいな合格答案」だけでなく「中小企業診断士2次試験 事例IVの全知識&全ノウハウ 」など、必要に応じて補強しておきましょう!

【中小企業診断士2次試験 事例IVの全知識&全ノウハウ】(2023年版改訂版)

まとめ

本記事では中小企業診断士2次試験、平成27年事例Ⅳの再現答案と当日「解答プロセス」に沿って作成したアウトプットをご紹介しました。

4事例中最高点の73点で平均点を押し上げてくれた救いの事例となりました!

診断士仲間に聞いても最後は事例Ⅳに救われたという方が非常に多いです。ただそれと同じくらいこの事例Ⅳで過去足きりになったという体験談も聞いています

この事例Ⅳの攻略が2次試験の攻略の鍵となるため、訓練し得意科目にしていただければと思います。そのためには計算を繰り返すべし!ですね。

他の事例の再現答案も公開していますので、関連記事からどうぞ!

それでは、また!

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記事のおまけとして、記事投稿日の当時の学習記録を記していきます。
受験生の道しるべになれば幸いです。

と言いたいところでしたが、初稿日の2020年2月29日は閏日であり、2015年には存在しないので今回はお休みで

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