【2024年5月1日更新】
中小企業診断士2次試験事例Ⅰ、Ⅱと来ましたが事例Ⅲはどんな感じだったんでしょうか?
中小企業診断士2次試験の筆記では「解答プロセス」=80分のタイムマネジメントが合格の鍵とご説明してきました。では試験本番ではどれくらい通用したのか、平成27年度の2次試験当日の成果物と再現答案を交えてご説明していきます。
今回は「中小企業診断士2次試験 平成27年度(2015年)事例Ⅲ」を取り上げます。
それでは、どうぞ!
※本記事では私の「解答プロセス」に沿ってご説明しています。以下を先にお読みいただけるとわかりやすいかと思います。
診断士2次試験再現答案:平成27年度事例Ⅲ
まずは再現答案(中小企業診断士2次試験筆記、平成27年度事例Ⅲ)をお見せします。
この事例Ⅲは、どのキーワードをどの設問に対応させるか切り分けが非常に難しい問題でした。危うく事故って40点以下なんて事もあり得た事例です。4事例の中で一番低い点数でした・・・。
恥ずかしいですが、再現答案をどうぞ。
試験問題は以下より確認できます。
>>中小企業診断協会 中小企業診断士試験問題 平成27年度事例Ⅲ
【第1問(設問1)(第1問全体で配点40点、40字×2)】
・鋳造の生産能力や機械加工と塗装工程を保有し、一貫生産体制を確立している点。(38文字)
・選抜されたエンジニア出身の営業部員の提案力や、新市場開拓力がある。(33文字)
【簡易振り返り】
ここは特に問題なく正解できたかと。10点ゲットですかね。
【第1問(設問2)(第1問全体で配点40点、100字)】
メリットは①新規受注により販路開拓につながり、売上増加する点②売上構成比の改善につながり、経営リスクを低下できる点③顧客からの軽量化、複雑形状要求を果たすことで技術ノウハウを得られる点。(93文字)
【簡易振り返り】
経営リスクと表現せずに依存度の低下など、キーワードを盛り込めれば良かったです。全体的に微妙なので6点くらいと見ていました。
【第1問(設問3)(第1問全体で配点40点、100字)】
改善策は新規受注時の時間を短縮する。具体的には設計部を同行させることで図面等の仕様書確定の時間を短縮し、また仕様書作成後に行う資材調達を早めることで、全体の納期を短縮する。(86文字)
【簡易振り返り】
段取り化やラインバランシングはこっちだった気がします(第2問で利用)。かなり外した気がするので3点くらいかと。
【第2問(配点20点、100字)】
問題点は鋳造工程の処理能力で判断することで、ネックの機械加工工程の改善が行われず、仕掛品増加や稼働率低下を招いていた点。改善策は機械加工工程の段取作業を改善し、加工時間に応じて作業員を投入する。(97文字)
【簡易振り返り】
段取り改善は第1問設問3ではなくこちらで書きました。どう転んだかは正直わかりません。うまく行けば10点くらいでしょうか。
【第3問(配点20点、120字)】
工程全体で最適な生産管理を実施する。具体的には営業部門の受注量や見込情報と製造部門の余力情報を共有し、最適な生産計画を立案。鋳造工程をはじめ、各工程の仕掛品の品種、数量を共有し、段取回数や加工順を決定するなどで、受注、見込生産の両立を図る。(120文字)
【簡易振り返り】
しっかりと活用する情報に言及すれば良かったです(設問で問われた内容)。内容はそこまで外れてはいないと思うので12点と予想していました。
【第4問(配点20点、140字)】
強化すべき点は鋳造等の加工技術力の強化と営業力の強化である。具体的には海外製品との競争激化の中で、顧客からの軽量化、複雑形状要求にこたえ続けるために加工技術力の強化や、若手社員を確保・育成により維持する。また新規市場開拓のため、技術営業力を維持・強化することで競争力を保つ。(137文字)
【簡易振り返り】
大きく外れていないものの、完全正解できた自信も無いので半分とちょっとでこちらも12点くらいかと。
事前の予想では53点くらいでしたが、開示結果としては54点でした。
他の事例でもそうですが、「ふぞろいな合格答案」での勉強が定着していたためか、解答の点数予測精度がだいぶ高まったような気がします(だったら本番でもっとキーワード盛り込め!という感じですが・・・)
自分なりの簡易分析は実施していますが、もし詳細分析や上記の再現答案の不足部分等を把握したい場合は、以下の書籍をご利用ください。
点数予測ができるようになるような「ふぞろいな合格答案」を使った勉強方法は以下の記事をご覧ください(笑)
2次試験本番時の成果物:平成27年度事例Ⅲ
再現答案に続き、私の「解答プロセス」に沿って作成したアウトプットも合わせて共有します。
解答プロセスの詳細については以下の記事をご覧ください。
まずは当日作成したものを一気に掲載いたします。
画像が鮮明ではなくすみません^^;
最後の画像が表紙をはぎ取って作成した解答用メモ用紙です。
私の中小企業診断士2次試験筆記の「解答プロセス」に沿って、メモ用紙の左側で設問とそれに対応するキーワードを抽出し、右側でそれぞれの骨子を検討しています。
最後の画像にあるように第1問にどのキーワードを使うかわからず空白になっています(左側)。その代わり第2,3問はびっくりするぐらいキーワードが抽出されているんですけどね・・・。対応付けで焦ったものの、「解答プロセス」自体が崩れたわけではなかったので、今回もしっかり機能したと言うことで・・・。
こちらの記事で「解答プロセス」の作り方も紹介しているので、参考にしていただければ幸いです。
まとめ
本記事では中小企業診断士2次試験、平成27年事例Ⅲの再現答案と当日「解答プロセス」に沿って作成したアウトプットをご紹介しました。
4事例中最低の54点ではありますが、「解答プロセス」に沿って対応したため?事故死は免れました。。。
どんな状況でもブレないためにも「解答プロセス」はやっぱり大事ですね!
皆さまも本番までにしっかり仕上げていってくださいね^^
他の事例の再現答案も公開していますので、関連記事からどうぞ!
それでは、また!
【関連記事】
おまけ(学習記録)
記事のおまけとして、記事投稿日の当時の学習記録を記していきます。
受験生の道しるべになれば幸いです。
・日時 :2015年2月28日(土) 勉強開始から「83日目」
・勉強時間:5.5H
・トータル:359.0H
・勉強内容:経済学・経済政策4,5章読込+学習マップ(5章)作成+経済学・経済政策問題集78問目
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