中小企業診断士 独学者には必須! 1次試験の模試について

中小企業診断士 独学者には必須! 1次試験の模試について 1次試験
スポンサーリンク

【2024年3月18日更新】

中小企業診断士1次試験の模試ってやっぱり受験すべきだよな~。でもどんなメリットや効果があるんだろう・・・。

中小企業診断士の1次試験模試は「必ず受けとけ!」とよく言われますが、独学者・初学者に取っては必須レベルのものです。

本記事では中小企業診断士1次試験の模試の重要性について、実際の模試の結果や活用方法を含めてご紹介したいと思います。

それでは、どうぞ!

中小企業診断士 1次試験模試について

中小企業診断士1次試験の模試はTACやLEC、クレアール、スタディングといった資格校などが実施しています。

形式としては会場で実施するものから、自宅郵送、オンラインなど様々です。開催時期も中小企業診断士1次試験の本番1ヶ月前に実施されるものから、早いものだと2ヶ月前、オンラインでいつでもなど、こちらも様々です。

主要な中小企業診断士1次試験模試

  • TAC  1次公開模試 時期:本番約1ヶ月前、受験方法:会場or自宅
  • LEC  1次ステップアップ模試 時期:本番約2ヶ月前、受験方法:会場or自宅
  • LEC  1次ファイナル模試 時期:本番約1ヶ月前、受験方法:会場or自宅
  • クレアール 1次公開模試試験 時期:本番約1ヶ月前 受験方法:自宅
  • スタディング 合格模試 時期:いつでも 受験方法:オンライン
    ※昨今のご時世で実施方法・時期が変動しています。各サイトにて詳細をご確認ください!

中小企業診断士1次試験模試の重要性・必要性

中小企業診断士1次試験模試の重要性・必要性

中小企業診断士の1次試験模試が、独学者にとっては必須レベルであると考える理由は大きく4つあります。

  1. 実力確認(立ち位置確認)が可能
  2. 認識ずれの修正が可能
  3. 当日のシミュレーションが可能
  4. 予測問題が入手可能

それでは1つずつ理由をご説明していきます。

1.実力確認(立ち位置確認)が可能

中小企業診断士1次試験模試を受験すべき理由1つ目は「自分自身の現在の実力(立ち位置)を確認できること」です。

中小企業診断士1次試験の本番1ヶ月前(早いものだと2ヶ月前)に自分自身の実力を確認することで、残りの勉強期間の計画を調整・修正することができます。得意・不得意分野を再確認し、勉強時間の振り分けや、もしある程度余裕があるのなら2次試験の概要を確認してみるなど、色々な選択肢を検討することが可能です。

また得点分布なども公開されるので、現状の自身の立ち位置を確認できます。

診断士試験は自分自身の戦いとはいえ、この立ち位置確認は重要です。1次試験は絶対評価のようで相対評価の側面もあります。中小企業診断士試験の合格率をある程度一定に保つため、色々な調整が実施されています(加点など)。マークシートであるからといって油断しないためにも、立ち位置を確認する機会は必要だと考えます。

特に独学&テキストで勉強を進めて来た方は、これまで他者と実力比較する機会は無かったと思いますので、中小企業診断士1次試験の模試受験は必須だと考えます。

2.認識ずれの修正が可能

受験すべき理由2つ目は「認識ずれの修正ができる」という点です。

認識ずれとは、「自分の思っている実力」と「模試の得点」の乖離を指しています。

例えば、勉強をしていく中で「企業経営論と財務・会計は得意だし、本番時には平均点を引き上げてくれる科目だろう」と思っていたとします。いざ模試を受けると得意だと思っていた科目が50点程度、最悪の場合は40点未満の足きり点数になることもあります。これが「認識のずれ」です。

逆に、苦手だと思っていた科目の点数が良かったからといって安心でもありません。株式投資同様に、差分・乖離はリスクです。なぜそうなったのかを分析し、残りの勉強期間の軌道修正を必ず行いましょう!

3.当日のシミュレーションが可能

受験すべき理由3つ目は「当日のシミュレーションができる」ことです。

中小企業診断士1次試験は2日間で7科目実施のハードスケジュールな試験です。1日数科目の試験なんて普通だよ!という学生ならともかく、社会人生活が長い方には結構な負担になります。

体調コントロールや休憩時間の使い方などを知るためにも「会場での」模試受験は1回は確実に受けましょう。ちなみに私は以下を確認してきました。

・どのタイミングで軽食を取るか
・どのタイミングで疲れや眠気がピークになるのか
・筆記用具に問題は無いか
・持ち物は十分か(逆に不要なものはないか)
・休憩時間はどれくらい活用可能か(トイレ、ラストペーパーチェックの時間など)

1度試験を経験すると安心感にもつながりますし、やはり会場での模試受験は必須とも考えます。

昨今はコロナウイルスの影響で会場での模試は中止となっていますが、なるべく自宅でも同じ時間帯で実施し、上記を確認してみましょう。

4.予測問題が入手可能

受験すべき理由4つ目は「予測問題が入手できる」点です。

受験生だけでなく、各資格校にとっても模試は一大イベントです。各校威信をかけて予測問題を作ってきます (宣伝にもなりますし、中小企業診断士2次試験の生徒獲得にもつながりますからね) 。

そんな各スクールの予測問題を入手できることは大きなメリットです。

ただし、あれもこれもと模試の入手・実施だけにとらわれてしまい、真に勉強すべき所を疎かするなんて事が無いように注意してくださいね。

中小企業診断士1次試験の模試受験後にやるべき事

中小企業診断士1次試験の模試受験後にやるべき事

ここまで中小企業診断士1次試験の模試受験の必要性をご説明してきました。続いては自分がどのように模試の結果を活用したかをご紹介していきます。

まず自分自身が受験したTAC公開模試(2015年)の結果からお見せします。

  • 経済学・経済政策:48点
  • 財務・会計 :69点
  • 企業経営理論 :48点
  • 運営管理 :74点
  • 経営法務:47点
  • 経営情報システム:48点
  • 中小企業経営・中小企業政策 :64点
  • 合計:398点⇒不合格:足きりなしの平均点たらず(-22点)

文句なしに「不合格」ですね(笑) 正直相当焦りました・・・。中小企業診断士1次試験は正直突破できるだろうという自信が打ち砕かれた瞬間でもあります^^;

とはいえ、無事本番時は突破できていますので、模試の結果を受けて何をしたのかをご紹介していきます。

ステップ1.認識ずれのチェック&グループ分け

先ほどの必要性の所でも説明した「認識ずれの確認」を行いました。

具体的には科目への自信度と実際の模試の点数をざっくり2軸グラフにまとめました。

中小企業診断士1次試験自信度と実態の乖離確認

①グループは自分も得意、模試の点数も良かった科目です。「運営管理」、「中小企業経営・中小企業政策」が該当します。

②グループは自分は得意だと思っていたのに点数が取れなかった科目です。「企業経営理論」、「経済学・経済政策」、「経営情報システム」の3科目もあります。正直このグループが一番危険なグループだったので、ショックも大きかったです。

③グループは苦手で点数も低いという科目です。「経営法務」が該当します。

④グループは自分は苦手と思っていたけど、点数が取れた科目です。「財務・会計」がそうでした。

ステップ2.グループ別軌道修正

続いて、先ほど分類したグループ別に本番までの残り1ヶ月間で1次試験勉強の軌道修正を行いました。

まず①グループですが、認識も一致している&得点も高いため、模試の問題で重要と思ったところを「学習マップ」、「ラストペーパー」に追加したくらいで、さくっと次に進みました。勉強時間も他科目に回しました。

学習マップ、ラストペーパーって何?という方は下記の記事をご覧ください。

続いて対処の簡単な③グループ(苦手&点数低かった科目)に対応しました。間違った問題を復習&学習マップ等に反映し、勉強時間も増やしました。

④グループは思ったより点数の取れた科目です。自分は財務・会計がそれに当たります。思った以上に計算ができていて、マグレ得点は少なかったため、勉強は重要部分に絞るなど、①と同じく勉強時間を減らしました。

ここで妙に財務・会計に自信と愛着がわいたことが今思えば2次試験通過のきっかけになったかもしれません(笑) まさにポジティブサプライズです!

良いことばかりではありません。残った②の部分がまさに「問題児」です。ここは各科目毎に徹底的に分析しました。

企業経営理論はラストワンでのミスが多かったことがわかりました。いわゆる最後の2択で間違えるというやつですね。細かいところまで覚え切れていなかったのが原因だったので、しっかりと学習マップに反映すると共に、なぜそれが間違いの選択肢なのか説明できるように、徹底的に勉強し直しました。

経済学・経営政策は「覚えた気になった」部分が多く、それが原因で間違えた問題が多かったです。因果関係を含めて(グラフの動く方向等)しっかりと復習しました。

経営情報システムは単純に暗記が足りなかったのと、テキストにない新しい用語を間違えていました。不意打ちか!とも思いましたが、日々新たな用語が登場する経営情報システムなので仕方ないですね。。。とにかく学習マップに反映すると共に繰り返し暗記していきました。この対策のおかげで2015年度の1次試験の悪夢とも呼ばれる?「経営情報システム」を乗り越えられたのだと思います。

おまけ:結局1次試験の得点は・・・?

分析&対策を実施しながら1ヶ月過ごしたおかげで、無事1次試験を乗り越えることができました。参考として1次試験の結果を掲載しておきます。

  • 経済学・経済政策:68点(模試:48点 得点UP!)
  • 財務・会計 :76点(模試:69点 計画通り!)
  • 企業経営理論 :63点(模試:48点 得点UP!)
  • 運営管理 :73点(模試:74点 計画通り!)
  • 経営法務:56点(模試:47点 結果オーライ!)
  • 経営情報システム:64点(模試:48点 得点UP!)
  • 中小企業経営・中小企業政策 :76点(模試:64点 計画通り!)
  • 合計:478点⇒420+58点で合格!!

このような感じで、最終的には自分の認識通りに点数を獲得できました。

1次試験模試受験に当たっての心構え・留意点

最後に1次試験模試受験に当たっての心構え・留意点をご説明していきます。

勉強のターゲットは本番でなく、模試で!

中小企業診断士1次試験の本番は8月上旬ですが、模試開催までに中小企業診断士1次試験の勉強を仕上げてください。今回の私のような1次試験模試不合格が本番で起きてしまったら最悪ですよね。

初学者であれば2ヶ月前開催の模試までには時間が足りないかも知れませんが、軌道修正の時間確保や心に余裕を持たせるためにも1ヶ月前に1次試験の勉強完了をターゲットにしてくださいね。

模試試験は1回で良い!(多くても2回)

不安感に駆られ、1次試験模試を複数回受けることはおすすめしません。特に初学者は1回で良いと思います。

必要性の部分で書いたとおり、場慣れや予想問題獲得にはつながりますが、この時期に新たな問題に沢山触れるよりも、勉強プロセスを見直し、少しでも完全正解できる問題を増やした方が得策です。

正直、1ヶ月という時間は長いようで短いです。あれもこれもと取り組んでいれば時間は足りません。また本ブログでも何回か述べているように100点を取る試験ではないので、確実に取れる問題を増やしていったほうが圧倒的に効率がよいと考えます。

点数は分析に使うもの。低いからといって沈まない!

模試の点数がひどいからといって諦める必要は全然ありません。あくまで次の1ヶ月間の行動を決めるための道具だと思ってください。

「この模試は合わなかったんだな」くらいに思っても良いのかも知れませんね(分析しないで放置して良いとはいっていないですからね!

まとめ

本記事では中小企業診断士1次試験の模試の必要性や活用方法について、実体験を交えながらご紹介してきました。

繰り返しになりますが、1次試験の模試は絶対に受けてくださいね!
特に初学者は必須です!

取りあえず、どれを受けて良いかわからない人はTACの一般公開模試で良いと思います。またはご自身の使用しているテキストの出版元などでを選んでみてください。

私みたいに不合格のショックを受けるかも知れませんが、得るものはすごい大きいですよ。皆さまも勉強のターゲットは本番ではなく、模試に定め勉強を進めて頂ければと思います。そしてしっかりと振り返りを行い軌道修正を行ってくださいね!

皆さまの試験合格に少しでも寄与できたら幸いです^^

それでは、また!

【関連記事】

おまけ(学習記録)

記事のおまけとして、記事投稿日の当時の学習記録を記していきます。
受験生の道しるべになれば幸いです。

・日時  :2015年1月30日(金)  勉強開始から「54日目」
・勉強時間:5.0H
・トータル:237.5H
・勉強内容:店舗管理4章読込+学習マップ(店舗4章)作成、運営管理、問題集93問目

中小企業診断士1次試験、2次試験、実務補習関連の記事はこちら!
>>中小企業診断士 『1次試験』関連情報
>>中小企業診断士 『2次試験』関連情報
>>中小企業診断士 『実務補習・実務従事』関連情報

中小企業診断士登録後の活動はこちら!
>>中小企業診断士登録後の活動情報(資格更新・支援活動)

勉強の息抜きにはこちらを^^
>>中小企業診断士試験の息抜きに! 雑記まとめページ

コメント

タイトルとURLをコピーしました