中小企業診断士 1次試験のおすすめ勉強順序

中小企業診断士 1次試験のおすすめ勉強順序1次試験
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【2020年12月21日更新】

中小企業診断士試験の1次試験は7科目あるけど何から勉強しよう。おすすめの順番などはあるのだろうか?

中小企業診断士1次試験は7科目もあり、独学者・初学者の方にとっては、どの順番で勉強を進めれば良いか困る方も多いと思います。

そこで本記事では中小企業診断士1次試験のおすすめの勉強順序について理由などを交えながらご紹介していきます。

それでは、どうぞ!

中小企業診断士試験 1次試験7教科のおすすめ勉強順序

中小企業診断士試験 1次試験7教科のおすすめ勉強順序

はじめに、私自身の中小企業診断士1次試験の勉強順序をご紹介します。

「企業経営理論」⇒「財務・会計」⇒「運営管理」⇒「経営情報システム」⇒「経済学・経済政策」⇒「経営法務」⇒「中小企業診断士・中小企業政策」

こんな順番です。中小企業診断士1次試験の出題順でもありませんし、私が利用していたTACのテキスト順ともちょっと違います。

なぜこの勉強順序となったか理由も交えながら、ご紹介します。

1科目目におすすめ:「企業経営理論」

まず中小企業診断士1次試験最初の科目としておすすめなのは「企業経営理論」です。

この「企業経営理論」は中小企業診断士試験の中核をなす、経営全般の知識が出題される科目です。

企業経営において、資金面以外の経営に関する基本的な理論を習得することは、経営に関する現状分析及び問題解決、新たな事業への展開等に関する助言を行うにあたり、必要不可欠な知識である。また、近年、技術と経営の双方を理解し、高い技術力を経済的価値に転換する技術経営(MOT)の重要性が高まっており、こうした知識についても充分な理解が必要である。このため、経営戦略論、組織論、マーケティング論といった企業経営に関する知識について、以下の内容を中心に判定する。

引用:中小企業診断士協会 令和2年度中小企業診断士第1次試験案内より

経営戦略論、組織論、マーケティング論と、まさに中小企業診断士としての屋台骨の知識ともいえます。「何のために企業は存在するのか、どんな戦略で、どんな組織で、どんな方法で何を届けるのか・・・」これを理解しないことには診断士としてもやっていけませんし、何よりも診断士としての全体像がイメージできませんよね。

ちなみに「企業経営理論」は再試験以外では免除がなく、誰もが試験を受ける科目です。それだけ重要ということだと勝手に考えています。

また企業経営理論は中小企業診断士2次試験の中でも非常に関連の強い重要な科目でもあります。

  • 中小企業診断士2次試験全般
    ⇒経営戦略
  • 中小企業の診断及び助言に関する実務の事例Ⅰ(組織・人事)
    ⇒組織論
  • 中小企業の診断及び助言に関する実務の事例Ⅱ(マーケティング・流通)
    ⇒マーケティング

このような理由で、中小企業診断士試験勉強の1科目目は「企業経営理論」がおすすめです。
(ちなみにTACテキストも①になっていますね!)

中小企業診断士1次試験の勉強は試験の出題順で勉強してはいけない!

中小企業診断士1次試験の試験の順番でトップバッターは「経済学・経済政策」です。ただこの経済学・経済政策から勉強することはおすすめできません。

企業経営に経済は重要な要素です。ですが試験勉強をここから入ってしまうと、全体像が理解できないまま中小企業診断士の勉強を進めることになります。

また「経済学・経済政策」から入る場合モチベーションが保てません。「自分、何の勉強してるんだっけ?」となりますし、正直つまらないですしね(経済学好きの方、ごめんなさい・・・。別に嫌いではないのです)。

中小企業診断士2次試験にもほとんど関わらない科目ですので「経済学・経済政策」からの勉強開始は避けたほうが無難です。

2科目目におすすめ:「財務・会計」

続いて2科目目におすすめするのは「財務・会計」です。これまで一切触れたことが無いという方は後回しにせずに早めに片付けておきましょう。

そんな「財務・会計」の科目設置の目的はこちらです。

財務・会計に関する知識は企業経営の基本であり、また企業の現状把握や問題点の抽出において、財務諸表等による経営分析は重要な手法となる。また、今後、中小企業が資本市場から資金を調達したり、成長戦略の一環として他社の買収等を行うケースが増大することが考えられることから、割引キャッシュフローの手法を活用した投資評価や、企業価値の算定等に関する知識を身につける必要もある。このため、企業の財務・会計 について、以下の内容を中心に知識を判定する。

引用:中小企業診断士協会 令和2年度中小企業診断士第1次試験案内より

財務諸表の見方から経営分析指標の計算、投資計算に簿記の知識までと、まさにオンパレードです。覚える計算式も多いのですが、これが身につくと中小企業診断士だけでなく、投資などにも活用できるようになりますよ!

「財務・会計」は例えば「経営法務」のような単純な暗記科目ではありません。計算式など覚える必要はあるものの、問題集や過去問を繰り返すことで着実に身につく科目でもあります。

また中小企業診断士2次試験にもがっつり出題されますので、間違いなく重要科目です。1次試験、2次試験ともにこの「財務・会計」を味方につけると心強いですよ。私も2次試験は財務・会計に救われています!

早めに取りかかり、回数を重ね、ぜひ得意科目していただければと思います。

ちなみに中小企業診断士2次試験は電卓使用可能ですが、1次試験は使用不可です。試験当日焦らないためにも、しっかりと手を動かして計算練習を重ねることが大事です。

「財務・会計」は公認会計士や弁理士などを取得していれば免除可能です(詳細は中小企業診断士1次試験案内をご確認ください)。ただ1次試験には平均60点以上という合格条件もありますので、得意であれば免除せずに挑むのも良いと思います。

【ご参考】科目免除についてまとめた記事です!

3科目目におすすめ:「運営管理」

3科目目におすすめするのが「運営管理」です。

早速こちらも科目設置目的を見てみましょう。

中小企業の経営において、工場や店舗における生産や販売に係る運営管理は大きな位置を占めており、また、近年の情報通信技術の進展により情報システムを活用した効率的な事業運営に係るコンサルティングニーズも高まっている。このため、生産に関わるオペレーションの管理や小売業・卸売業・サービス業のオペレーションの管理に関する全般的な知識について、以下の内容を中心に判定する。

引用:中小企業診断士協会 令和2年度中小企業診断士第1次試験案内より

目的にもある通り、「運営管理」は大きく生産管理と店舗・運営管理の2つに分かれます。

生産管理は工場などで働いている方には特にイメージしやすく、点数も取りやすいかと思います。また店舗・運営管理に関してはまさに小売店(スーパーやコンビニ)などで実践されている知識が出てくるので、非常に身近で勉強しやすい科目です。

自分の業務知識を活用するのは診断士1次試験まで。2次試験は要注意!

私も品質保証部門で働いていたため、生産管理の知識はある程度ありました。ただし業務知識を活用するのは中小企業診断士1次試験までにしてくださいね。2次試験はあくまで事例企業の問題を、事例企業に最適な方法で解決提案することが必要です。業務知識を入れすぎると提案がマニアックになりすぎるなど、知識が足を引っ張ってしまうので要注意です。

「運営管理」は暗記科目ですが、少々の計算問題も出題されます。「企業経営理論」と同じく免除がなく、90分の試験でもあります。

またこちらも中小企業診断士2次試験大きく関係する重要科目です。

  • 中小企業の診断及び助言に関する実務の事例Ⅱ(マーケティング・流通)
    ⇒ 店舗・運営管理
  • 中小企業の診断及び助言に関する実務の事例Ⅲ(生産・技術)
    ⇒生産管理

おすすめ通りの順で勉強してきたのであれば、「財務・会計」でのダメージを負っている?と思いますので、イメージしやすい&楽しく勉強可能な「運営管理」を3科目目に持ってくるのはおすすめです!

4科目目におすすめ:「経営情報」「経済学・経済政策」「経営法務」

4科目目については「経営情報システム」「経済学・経済政策」「経営法務」どれを選んでも問題ないと思います。好きな順番で大丈夫です。

私は少し知識があった「経営情報システム」から実施しました。また暗記系は得意だったので「経営法務」を後回しとしました。結果として「経営情報システム」⇒「経済学・経済政策」⇒「経営法務」の順となりました。

【ご参考】

もし中小企業診断士2次試験との関連で選ぶのであれば「経営情報システム」をおすすめします。

正直これまでは、この3科目はあまり2次試験と関連はありませんでした。しかし近年では中小企業であっても、むしろ中小企業だからこそIoTやRPAなどを導入し、少ない人数でも効率的・効果的な経営実現を求められています。国も後押ししていますしね。

それらの状況を踏まえると4教科目を「経営情報システム」にしても良いかなと思います。

下記にそれぞれの科目設置の目的も掲載しますので、これも踏まえて選択してみてください。

・経営情報システム

情報通信技術の発展、普及により、経営のあらゆる場面において情報システムの活用が重要となっており、 情報通信技術に関する知識を身につける必要がある。また、情報システムを経営戦略・企業革新と結びつけ、 経営資源として効果的に活用できるよう適切な助言を行うとともに、必要に応じて、情報システムに関する専門家に橋渡しを行うことが想定される。このため、経営情報システム全般について、以下の内容を中心に基礎的な知識を判定する。

引用:中小企業診断士協会 令和2年度中小企業診断士第1次試験案内より

・経済学・経済政策

企業経営において、基本的なマクロ経済指標の動きを理解し、為替相場、国際収支、雇用・物価動向等を的確に把握することは、経営上の意思決定を行う際の基本である。また、経営戦略やマーケティング活動の成果を高め、他方で積極的な財務戦略を展開していくためには、ミクロ経済学の知識を身につけることも必要である。 このため、経済学の主要理論及びそれに基づく経済政策について、以下の内容を中心に知識を判定する。

引用:中小企業診断士協会 令和2年度中小企業診断士第1次試験案内より

・経営法務

創業者、中小企業経営者に助言を行う際に、企業経営に関係する法律、諸制度、手続等に関する実務的な知識を身につける必要がある。また、さらに専門的な内容に関しては、経営支援において必要に応じて弁護士等の有資格者を活用することが想定されることから、有資格者に橋渡しするための最低限の実務知識を有していることが求められる。このため、企業の経営に関する法務について、以下の内容を中心に基本的な知識を判定する。

引用:中小企業診断士協会 令和2年度中小企業診断士第1次試験案内より

最後におすすめ:「中小企業経営・中小企業政策」

中小企業診断士1次試験最後の科目には「中小企業経営・中小企業政策」をおすすめします。

完全なる暗記科目です。さらに中小企業政策では融資の対象、条件、金利など細かな違いを求められる科目でもあります。これは直前期に繰り返しやって覚える方が得策です。

科目設置目的は以下になります。

中小企業診断士は、中小企業に対するコンサルタントとしての役割を期待されており、中小企業経営の特徴を踏まえて、経営分析や経営戦略の策定等の診断・助言を行う必要がある。そこで、企業経営の実態や各種統計等により、経済・産業における中小企業の役割や位置づけを理解するとともに、中小企業の経営特質や経営における大企業との相違を把握する必要がある。また、創業や中小企業経営の診断・助言を行う際には、国や 地方自治体等が講じている各種の政策を、成長ステージや経営課題に合わせて適切に活用することが有効である。 このため、中小企業の経営や中小企業政策全般について、以下の内容を中心に知識を判定する。

引用:中小企業診断士協会 令和2年度中小企業診断士第1次試験案内より

この試験も90分の試験ですが、正直時間が余ったような記憶があります。中小企業診断士2次試験にもほとんど出ません。むしろこの知識が真価を発揮するのは中小企業診断士になった後です。

また「中小企業経営・中小企業政策」は過去問を勉強する必要はありません。毎年中身ががらりと変わるので、過年度分を勉強する意味はありません。

どんな問題形式かを把握する必要はありますが、勉強は問題集や模試など、今年の出題範囲をもとにしたものでしっかり取り組んでください。

また4月末から5月頃に出てくる「中小企業診断白書」の内容を覚える必要があるのかと心配する方もいらっしゃいますが、こちらも不要です。前年度の白書の中身が試験範囲です。
※最新の白書は合格後にじっくり眺めてみてくださいね!

中小企業庁:中小企業白書

まとめ

本記事では中小企業診断士1次試験のおすすめ勉強順序をご紹介しました。

ポイントとしては主に以下の観点かと思います。

  • 中小企業診断士の全体像を理解できるか
  • 中小企業診断士2次試験とどれくらい関連があるか
  • 習得するのに時間がかかるか

前提とする知識や、免除科目によって変動はあるかと思いますが、勉強する順番に迷っている方などは参考にしていただければと思います。

なお、科目免除に関してはある意味試練のような選択を迫られるので、免除条件に該当する方は、関連記事も合わせてご確認ください。

それでは、また!

【関連記事】

おまけ(学習記録)

記事のおまけとして、記事投稿日の当時の学習記録を記していきます。
受験生の道しるべになれば幸いです。

・日時  :2015年1月27日(火)  勉強開始から「51日目」
・勉強時間:3.5H
・トータル:226.5H
・勉強内容:ITIL期間、運営管理、店舗管理4章読込
      +学習マップ(店舗3章)作成、企業経営理論、問題集120

補足:この時は会社の研修の一環で「ITILファンデーション」の研修&試験を受けていました。翌日の28日が試験日です。最速・満点でひねり潰して帰ってきた覚えがあります。中小企業診断士の試験勉強に比べたら、他愛なかったですね!

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