中小企業診断士2次試験合格者の頭の中にあった全知識の使い方

中小企業診断士2次試験合格者の頭の中にあった全知識の使い方 2次試験
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【2023年10月8日更新】

中小企業診断士2次試験用のテキストには「全ノウハウ」と同じシリーズで「全知識」がありますがこれは役に立ちますか?

中小企業診断士2次試験の合格に必要なテキストとして「中小企業診断士2次試験合格者の頭の中にあった全ノウハウ」という書籍を本ブログでご紹介しました(※)。

正直な所、「ふぞろな合格答案」や「全ノウハウ」に比べるとやや購入優先度が下がるテキストと考えておりますが、独学者・初学者には2次試験の基礎知識を固めるのに非常に役に立つ一冊です。

本記事では「中小企業診断士2次試験合格者の頭の中にあった全知識」の 活用方法をメリットとともにご紹介していきます

それでは、どうぞ!

2023年度版 全知識:発売中!(7月11日)

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「全知識」とは?

中小企業診断士2次試験合格者の頭の中にあった全知識」は同友館から出版されている書籍です。

中小企業診断士2次試験に必要となる、1次試験の基礎知識が各事例に紐付く形でまとめられた一冊です。

こちらですね!(現時点での最新版は2023年度版:7月11日発売です。

これまでは必死になって中小企業診断士1次試験攻略のための様々な知識を詰め込んできたかと思います。

この「中小企業診断士2次試験合格者の頭の中にあった全知識」では身につけてきた知識を一旦整理し、中小企業診断士2次試験用に体系立てて理解するのを助けてくれる書籍です。1次試験合格後に時間のない中、スマートに2次試験の勉強を開始する上でもこの一冊は非常に有効なものです。

「全知識」の使い方

中小企業診断士2次試験合格者の頭の中にあった全知識」の具体的な使い方について3つほどご紹介していきます。

1.中小企業診断士2次試験に必要な知識のまとめに活用せよ!
2.与件文からのキーワード発見力向上に活用せよ!
3.関連キーワードを把握し、発想力強化に活用せよ!

1.中小企業診断士2次試験に必要な知識のまとめに活用せよ!

中小企業診断士1次試験は7科目もあり、大量の知識を受験生は詰め込んできたと思います。しかしながらすべての知識を2次試験で使うわけではありません

中小企業診断士1次試験と2次試験の大まかな知識対応関係は以下です。

  • 事例Ⅰ(組織・人事)→企業経営理論の組織論など
  • 事例Ⅱ(マーケティング・流通)→企業経営理論のマーケティング、運営管理の店舗管理など
  • 事例Ⅲ(生産・技術)→運営管理の生産管理
  • 事例Ⅳ(財務・会計)→財務・会計全般

上記以外にも経営情報システムが問われたりなどありますが、「経済学・経済政策」、「経営法務」、「中小企業経営・中小企業政策」で学んだ知識はほとんど使用機会はありません

そこで少しでも脳のメモリをリフレッシュして、中小企業診断士2次試験に集中するためにも、1度必要な知識を整理したいですよね!(完全に忘れて良いって事ではないので悪しからず・・・。)

そのときに役立つのが「中小企業診断士2次試験合格者の頭の中にあった全知識」です。

「全知識」では、事例毎にどんな知識が必要とされるのかまとめられています。特にこの書籍の強みは不要・重要度が低い知識は、すっぱりと切られている点です。

全部書いてないの?と心配になるかも知れませんが、中小企業診断士2次試験も1次試験同様に満点を取る試験ではありません。むしろ与件文から外れたマニアックな知識を答案で披露しても点数は取れません。独りよがりな解答と判断される可能性が高まるだけです

そのため繰り返し出題される知識に絞ることで、上のような事故を防げますし、勉強負荷軽減にもなります。

なお、「全知識」に掲載される知識は、別の書籍「全ノウハウ」の中で実施されている中小企業診断士2次試験の出題傾向分析を基にして抽出された知識と考えられるため、大事な部分が漏れているといった心配もほぼゼロと考えて大丈夫です。

自分自身で中小企業診断士1次試験のテキストから知識をまとめ直してもいいのですが、そんなことに時間を使うのであれば、解答プロセス確立(80分の使い方・お作法※)や実戦訓練(過去問トライ)に時間を使った方がよっぽど効率的です

特に独学者・初学者の方で、まだ中小企業診断士1次試験の知識をどのように2次試験に使うのか不安に感じている方は「全知識」をフル活用して準備を整えてることをおすすめします!

※ご参考:中小企業診断士2次試験 解答プロセスについて

2.与件文からのキーワード発見力向上に活用せよ!

中小企業診断士2次試験は、設問に対し与件文の条件をもとに解答していく試験です。完全な知識問題も存在しますが、大抵は与件文にキーワードが埋め込まれています。

この時、各事例で必要とされる知識が身についていないと、与件文の重要キーワードを読み飛ばしてしまったり、罠とも言えるキーワードに惑わされたりとひどい目に遭います

私の場合も勉強初期の頃は、結構重要なキーワードを取りこぼしていました。また事例1で人事施策を問われているのに、マーケティングのキーワードに目が行ってしまうなど、完全に罠にはまっていました。

そんなときに、各事例で必要な知識やキーワードが体系立てて整理されている「全知識」が非常に役に立ちました。

このように与件文からのキーワード発見力や罠回避力を向上させるのに「全知識」は非常に有効な書籍といえます。

3.関連キーワードを把握し、発想力強化に活用せよ!

2つ目の使い方では、「キーワードの発見力」を紹介しましたが、実際の試験問題ではキーワードがストレートに使われているケースが少ないのも事実です。また解答を考える際にも与件文のキーワードのみではボリューム不足になりがちです。

例えば「組織風土の改善」などの問題が出た際、組織風土が悪い原因は
・マネジメントや組織体系に問題があるケース
・リーダーシップに問題があるケース
・そもそも組織ビジョンが現状のビジネスにそぐわず、組織風土が浸透しないケース
など、色々なパターンが考えられます。

それらを与件文から過不足なく発見したり、ストレートに表現されていないキーワードから知識をたどって正解のキーワード・知識にたどり着くためには、周辺知識も体系立てて活用できるように準備しておく必要があります。

「全知識」では、事例に必要な知識に加え「周辺知識」も記載されています(もちろん何でもかんでもでなく、必要なものだけに厳選されています)。これを活用することで芋づる式に知識を引き出すことができ、真のキーワード発見能力や、解答の不足を補う知識を身につけることが可能となります。

書籍をそのままお見せできませんが、私が作ったラストペーパー(試験日に持って行くシートのこと)の一部をお見せします。

【事例1知識サンプル】

中小企業診断士2次試験ラストペーパーサンプル

【事例2知識サンプル】

中小企業診断士2次試験ラストペーパーサンプル

このようなに芋づる式に周辺知識も学んでおくことで、キーワード発見力や解答の充足も図ることが可能です。

「全知識」との相乗効果抜群。「ふぞろいな合格答案」

「全知識」では知識の整理とともにキーワード発見力につながるとご紹介してきました。このキーワード発見力が実際に発揮できたかどうかを簡単に測定する方法があります。

それが「ふぞろいな合格答案」の活用です。

「ふぞろいな合格答案」では受験した方々の再現答案と点数などから、どんなキーワードやトピックが解答に盛り込まれていれば良いか、細かく分析されています。

この分析結果を用いて実際に「全知識」で学んだキーワードを盛り込めたのか、またキーワードを芋づる式で解答に盛り込むことができたのか確認する事が可能になります。

「全知識」×「ふぞろいな合格答案」の相乗効果で2次試験に必要な基盤知識を固めてくださいね!

「ふぞろいな合格答案」に関しては以下の記事をご覧ください。

「全知識」の購入タイミング

「全知識」は毎年7月中旬に最新刊が発売されています。最新刊では、事例分析が更新されるのと最新の試験内容が反映されます。

最新刊では前年の中小企業診断士2次試験の問題が反映されるのですが、正直大事件(新知識連発)でも起こらない限りは1,2年でそこまで必要な知識は変化しません

私は「全ノウハウ」とともに前年度版を5月に購入しました。1次試験の勉強が1周し、少し余力ができたタイミングです。

最新刊が出たときに、本屋でさらっと立ち読みしてみましたが(すみません・・・)、そこまで大きな変化はありませんでした。特に購入を急ぐ必要はないとは思いますが、1次試験の勉強結果が2次試験でこのように活用できるのか!とイメージを持つためにも、余裕のある方は早めに購入しても問題ないかなと思います。

現時点での最新版は、2023年度版(7月11日発売)です

まとめ

本記事では「中小企業診断士2次試験合格者の頭の中にあった全知識」の使い方とメリットについてご紹介してきました。

「ふぞろいな合格答案」や「全ノウハウ」に比べると個人的には優先度は下がりますが、買って損することはない書籍だと考えています(特に初学者・独学者の方)。

もし知識がまだ不安定といった方やキーワードが漏れてしまう、解答の字数が埋まらないなどお悩みの方は、ご購入を検討してみてくださいね。

それでは、また!

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おまけ(学習記録)

記事のおまけとして、記事投稿日の当時の学習記録を記していきます。
受験生の道しるべになれば幸いです。

・日時  :2015年2月17日(火)  勉強開始から「72日目」
・勉強時間:3.5H
・トータル:311.5H
・勉強内容:経営情報システム問題集135問目+財務、会計、問題集26問目

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