【2024年8月25日更新】
中小企業診断士2次試験は80分の使い方が鍵と聞きますが、具体的にどうやって構築したら良いでしょうか?
中小企業診断士2次試験の筆記突破の鍵は、いかに80分の時間の使い方を身につけるかだと考えています。俗に「解答プロセス」と呼ばれていますが、特に独学者に取っては自分で一から構築しなければならず、非常に大変です。
そこで本記事では、私が最終的に行き着いた「解答プロセス」について構築方法も含めご説明していきたいと思います。
それでは、どうぞ!
中小企業診断士2次試験合格の鍵! 解答プロセス
はじめに、私がたどり着いた中小企業診断士2次試験筆記用の解答プロセスの最終形をお見せします。解答プロセスってなんぞやという方も多いと思うので取りあえず実物を。
上記が解答プロセスの全体像です。補足ですが、2項の「問題のレベル、リデザイン」とは設問に対して何をどこまで書くべきか整理することを指しています。
続いて具体的な時間的の使い方です。
解答プロセス(時間の使い方):事例1~3
まず中小企業診断士2次試験の与件文冒頭を読み、どんな事例かを確認した後、設問理解⇒与件文詳細読み込みという流れです。ちなみに与件文確認も設問チェックもシャーペン一本で対応しました。色ペンを使う方もいますが、持ち替え時間がもったいないので自分は一本勝負です。
解答プロセス3項の「与件把握、段落対応」とは、設問に対して与件文のどの段落を対応させるか、抽出したキーワードをどう配置させるかを考えるパートです。パズルゲーム感覚で必要な材料を必要な場所に配置するイメージで実施していました。後半で実際に解いた2次試験の問題用紙をお見せしますので確認いただければと思います。
解答プロセス4項の「骨子検討」では、実際に解答欄に書き出す前の最終整理作業です。これを実施した後に解答案を作成しました。
最後にすべての解答の一貫性を確認も忘れずに実施します。中小企業診断士2次試験は企業診断のシミュレーションでもあるので各設問間で提案内容に矛盾がないかなど再チェックしましょう。
解答プロセス(時間の使い方):事例4
解答プロセス内の赤字の修正部分はわざと残しています。試行錯誤してカスタマイズする中にたどり着いたものであることを忘れないためです。
事例Ⅰ~Ⅲの解答プロセスで言う「設問対応」・「骨子検討」を「計算」に置き換えています。特徴としては設問を解く優先順位を先に考えている点です。
事例Ⅳの鉄則は取れる問題から取る!です。順番を決めて解ける問題から確実に解いていきましょう。逆に難しすぎる問題は後回し、最悪捨てるつもりで挑むことが重要です。
全員が解けない問題に足を引っ張られ、全員が解ける問題を落としてしまえば確実に不合格への道を突き進むことになります!
以上が私がたどり着いた中小企業診断士2次試験筆記の解答プロセスです。
この後は解答プロセスの作り方を説明しています。実際の私の解答プロセスの使い方については以下の記事にまとめていますので、ご興味ある方はチェックしてみてください。
中小企業診断士2次試験用の解答プロセスの作り方
続いては中小企業診断士2次試験筆記用の解答プロセスの作り方をご説明します。大きくは以下の3ステップで構築していきます。
- ひな形を活用し、解答プロセス(仮)を構築
- 2次試験過去問を解きつつ、解答プロセスをカスタマイズ
- 完成した解答プロセスを自身に定着させる
ではそれぞれ詳細をご説明していきます。
1.ひな形を活用し、解答プロセス(仮)を構築
まずは中小企業診断士2次試験攻略用の解答プロセス(仮)を作成します。
解答プロセスは最初から完璧なものなんて作れませんし、人によって異なるオリジナルの一品です。そこで、まずたたき台となる解答プロセスを作るところから始めます。
私の解答プロセスを参考にしていいただいても構いませんが、色々なパターンを知るためにも以下の書籍を活用してみてください。それぞれ解答プロセスの事例や構築方法などが掲載されており、私もこの2冊を用いて解答プロセスのたたき台を作成しました。
自分自身がしっくりくるものを選んだら次のステップに進みます。
※現在の最新版は2024年度版です。
関連記事もありますので合わせて詳細はそれぞれのページをご確認いただければ幸いです。
2.2次試験過去問を解きつつ、解答プロセスをカスタマイズ
中小企業診断士2次試験用の解答プロセス(仮)を作ったら、あとは2次試験の過去問をひたすら解いてカスタマイズしていきます。
私の場合は、事例1の与件把握や骨子検討に時間をかけた方が結果的に解答のできが良かったため、事例Ⅱ,Ⅲよりも多めに時間を使って良いルールを設けています。また比較的書くスピードが速いため、骨子検討に時間をかけ、答案作成の時間を短くしています。
このように実際に過去問を解きながら、自分自身のオリジナルの解答プロセスとなるようにカスタマイズしていきます。人それぞれ特徴が違いますので、中小企業診断士2次試験の過去問を繰り返して解答プロセスのブラッシュアップを進めましょう。
3.完成した解答プロセスを自身に定着させる
中小企業診断士2次試験筆記用の解答プロセスが固まったら、今度は自分自身に定着させます。本番のつもりで(できれば初見の問題で)解答プロセス通りに問題を解く練習を繰り返します。
初見問題でも問題なく解答プロセス通りに解くことができれば、本番時も練習と同じようにすればOKということになります。練習の延長で本番に立ち向かえますし、解答プロセスという武器があることが自信にもつながります。
タイムスケジュールとしては、解答プロセス(仮)作成は8月中に、カスタマイズは9月までに終え、10月は完成した解答プロセスを定着させる感じが目安かと考えます。
その辺りの詳細は下記の記事を参考にしていただければと思います。
解答プロセス作成時のポイント
中小企業診断士2次試験筆記用の解答プロセスをご覧いただくと、大きく以下の3つのパートに分かれていることがわかると思います。
2.構築パート:与件文と設問文対応付け~骨子作成(プロセス3、4項)
3.記載パート:答案用紙に解答記入(プロセス5項)
自分自身オリジナルの中小企業診断士2次試験解答プロセスを構築する上で、上記3点を意識することが重要です。
人それぞれ3つのパートの得意・不得意があります。そのため、人の解答プロセス通りにやってもうまくいきません(たまたましっくりくるのもあるかも知れませんが)。解答プロセスの作成に「カスタマイズ」が重要なのはこのためです。
中小企業診断士2次試験の過去問を解く際は、自分自身が各パートに何分くらい時間がかかるのか、得意なパートは何かを意識・把握しながら挑戦し、解答プロセスをカスタマイズしてみてください。
ちなみに私の場合は書くスピードが速く、字数合わせも比較的得意であったため、「記載パート」の時間を減らしています。一方で解答作成の根幹とも言える「構築パート」に時間を当てています。
ぜひ自分自身の最適な解答プロセスを見つけてみてくださいね。
実際に解いた2次試験の問題用紙(平成27年事例Ⅰ)
では本番時に解答プロセス通りに実施できていたか、実際の解答用紙を見ながら振り返っていきます。解答プロセスのイメージが付かなかった方も確認してみてください。
※画質が悪くすみません。また字が汚いのはお許しください(笑)
中小企業診断士2次試験:与件文
中小企業診断士2次試験:答案作成用シート(表紙を剥がしたもの:左側)
中小企業診断士2次試験:答案作成用シート(表紙を剥がしたもの:右側)
まとめ
本記事では中小企業診断士2次試験合格の鍵とも言える解答プロセスについてご紹介してきました。
自分自身の解答プロセスを大事に育ててあげれば、本番時にしっかりと恩返ししてくれます! 特に独学者、初学者にとっては本番時のパニック防止にもなりますので、ぜひオリジナルの中小企業診断士2次試験筆記用の解答プロセスをご準備ください!
それでは、また!
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おまけ(学習記録)
記事のおまけとして、記事投稿日の当時の学習記録を記していきます。
受験生の道しるべになれば幸いです。
・日時 :2015年2月23日(月) 勉強開始から「78日目」
・勉強時間:4.0H
・トータル:336.5H
・勉強内容:経済学・経済政策1章読込+学習マップ(1章)作成+経済学・経済政策問題集21問目
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