【2024年9月25日更新】
中小企業診断士実務補習3回目は色々手続きがあるんですよね。
また診断協会への勧誘とかがあるとかないとか・・・?
中小企業診断士に実務補習のみで登録しようとすると、合計で3回参加することになります。最終日には修了式と登録手続きなど、これまでと異なる点があります。
そこで本記事では中小企業診断士の3回目の実務補習の体験談を、最終日の修了式や協会への勧誘はどんなものだったのか交えてお伝えできればと思います。
それでは、どうぞ!
実務補習の基本情報(今回のご紹介概要)
今回お伝えする中小企業診断士実務補習の基本情報は以下になります。
- 実施時期 :2017年(平成29年)2月
- チーム人数:6人
- 自分の担当:既存事業の収益拡大
- 診断先企業:製造業
2016年7月、9月と受けて最後が2017年2月です。診断士試験合格からちょうど1年くらい経過しています。3年以内に実務補習または実務従事を受けなければ行けませんので、2年残しでクリアです。
ちなみに実務補習メンバーの中には3年ギリギリで参加している猛者がいました。さすがにマネはできませんし、おすすめはできません・・・。
なお、状況別におすすめの実務補習・実務従事の受講方法もまとめているので、参考にして頂ければ幸いです。
中小企業診断士実務補習の体験談(3回目編)
実務補習前日までの準備期間
指導員からのメール受領前は、いつも通り「送付テキスト」 と相棒の「コンサルタントのフレームワーク」の読み込んで実務補習の流れを思い返していました。
指導員からのメールは開始1週間前に受領。今回は6人チームとなりました。いつも通り企業分析・業界分析を実施です。やはり3回目だとこなれてきていますね。
ちなみに私含めて3回目が3人、2回目が2人、初めての方(2017年合格のフレッシュさん)1人の構成でした。今回もベテラン揃いで余裕感がありますね(前回天罰を受けたのに若干余裕モード突入です)。
企業分析はホームページで、業界分析は例のごとく「業種別審査事典」で行いました。事前に担当分野を決めなかったため、ヒアリング項目検討は全分野となってしまいましたが、前回の経験を活かし、すんなり終えることができました。
初めての方や担当決めないパターンの方は質問事項検討に時間がかかりますのでご注意ください。経営戦略、財務、人事・組織、情報システムなど幅広い観点で質問を検討しなくてはならないので結構負担になります。
そんな感じでさくっと初日を迎えました。
実務補習:1日目(ある意味衝撃の実務補習スタート)
実務補習1日目の午前中はいつも通り自己紹介とヒアリング事項の調整をしていたのですが、ここで指導員から衝撃の品を見せられます。前回の「実務補習報告書」です。
どうやら対象企業は2回目の実務補習受入れのようでした。前回の報告書があるので会社の状況等は詳しくわかるものの、今回の提案ではそれを超えないといけないというハードルを設定されてしまいました。
こんなパターンもあるのか・・・と思いつつも、「最悪この提案書をちょっとレベルアップすればいいよ~」とゆるい指導員のおかげでプレッシャーは消えました。後で手のひら返しする方もいらっしゃると伺っていたので、鵜呑みにはせずまじめに取り組むことに(当たり前ですが・・・)。
もう1点いつもと違う点として、この時点で担当も決めませんでした。インタビューしてから提案の切り口を定め、担当を決めようと言うことになりました(役割が決まったのは2日目です)。
午後は企業に訪問しインタビューです。こちらのメンバーもベテランが多く、かつ先方企業も一度実務補習を経験されているのでスムーズかつアットホームな感じで進みました。
実務補習:2日目(担当決めと全社戦略の検討)
実務補習2日目はインタビュー結果を整理し、どんな提案をするかブレインストーミングしていきました。場所は区の会議室です。場所によっては寒かったり暑かったりするので体調にはご注意を!
通常の提案は総合提案(経営戦略、財務、営業・販売、生産、人事等)が多いのですが、今回は2回目と言うこともあり、対象企業のセグメント毎(4セグメント)に提案するという新パターンでした。
中小企業には珍しく、自社ブランド製品を展開されている企業だったので、自分の担当はその自社ブランドの市場拡大、売上向上を検討するパートとなりました。
いかに商品を認知していただくか、利用シーンを提案できるかなど、マーケティング要素が強い分野でした。会社では品質保証を行っている自分には新鮮な体験になりそうと、わくわくしていました。
2日目では重要な全社戦略と各パートの方向性を一致させる作業も完了したため、解散しそれぞれの作業へと移っていきました。
実務補習:準備期間
実務補習の合間の期間は個人作業です。報告書を仕上げていくのですが、闇雲に製品を展開策を考えるのも説得力に欠けるため、今回は「アンゾフの成長マトリックス」を応用しました。社長にもなるべくわかりやすい切り口で整理できたのではないかと思います。
差し支えない範囲で作成した図をご紹介します(ターゲット市場や製品名は隠しております。イメージだけつかんでいただければと)。
この切り口でそれぞれ提案していきました。
実務補習:3日目 、4日目
長くなってきましたのでサクっと・・・。
実務補習3日目は報告書の読み合わせです。それぞれ指導員、メンバー間でフィードバックし合い、修正作業を進めました。
実務補習4日目は午前中に各パートを仕上げ、午後は私は3回目となったワード統合作業、他のメンバーで必須の「診断先概要」の作成を行いました。
「診断先概要」はミスがあると再提出になりますので細心の注意を払って作成してくださいね。
15時頃に作業が完了したため、キンコーズで報告書印刷し、無事完了しました。
振り返ると3回ともスムーズに作業が終わり、良く聞く「深夜まで頑張った」、「印刷は当日の朝」みたいな経験はできませんでした。それはそれで良かったのですが・・・。
実務補習:5日目
実務補習最終日の報告会は午前中だったので、直接最寄りの駅に集合し、企業へ向かいました。
社長も2回目の実務補習であったため、報告会というよりは適宜質疑応答をしながらアットホームな感じで進みました。自分の提案にも「いいね、いいね」と共感してくださって、すごい嬉しかったです(俺、マーケティングいけるかも!?とか勘違いしそうでした笑)。
ちなみに報告会から1ヶ月くらいしたときに、社長から提案に対してのその後の状況をご連絡いただきました。私の提案もいくつかすでに実施いただいていました。素直に嬉しかったです。
実務補習3回目:最終日の修了式と注意点について
3回目の実務補習が終わると修了式があります。
修了式は報告書を提出した後、そのまま診断士会館(東京の場合)で実施です。参加者はその地区で3回目の実務補習を終えたすべてのメンバーと指導員の方々です。自分の時は2月だったので15,6人でした。
3月の場合は15日コースの方々がいるのでもっと人数が多いかと思います。
内容としては診断士協会の方のお話(診断士としての心構えなど)や、一言ずつ意気込みを語って終了しました。ちなみに下の中小企業診断士登録証は後日送られてきます。
また官報にも名前が掲載されるので楽しみにお待ちください^^
- 住民票を忘れない!
- 必要に応じて2次試験合格証書、実務補習修了証のコピーを行っておく!
実務補習テキストにも記載されていますが、住民票や各種証書を忘れると登録ができません(というより忘れることが想定されていないためどうなるかわかりません・・・)。
絶対に忘れないでください!!
また中小企業診断士2次試験合格証書や実務補習修了証は回収されてしまうため、記念として取っておきたい方はコピーすることをおすすめします。2次試験合格証書などはすごい愛着があるものですしね^^
また会社によっては褒賞金が出たり、実務補習の金額を負担してくれる優しいところもありますので、その証拠書類としてコピーをすることを忘れないでくださいね。
ちなみに、中小企業診断協会に登録については強制ではありません。勧誘については正直指導員によります。「どこかの地区の副会長です。」なんて方が指導員の場合は諦めてください(?)。
中小企業診断士協会に加入すべきか否かについては以下の記事でまとめていますので参考まで!
まとめ
本記事では3回目、最後の実務補習についてご紹介しました。3回ともパターンが異なり、貴重な体験をすることができました。また中小企業診断士としての喜びなんかを感じることができたと思います。
半分腐った理由で診断士を目指していた自分ですが、完全に目が覚めました。
実務補習の期間中は本当に苦しいときもありますし、報告書作成も大変です。ただそれ以上にリターンを得ることのできる貴重な機会です。折角なのでぜひ実務補習を楽しんでくださいね!
それでは、また!
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おまけ(学習記録)
記事のおまけとして、記事投稿日の当時の学習記録を記していきます。
受験生の道しるべになれば幸いです。
・日時 :2015年2月5日(木) 勉強開始から「60日目」
・勉強時間:3.0H
・トータル:263.0H
・勉強内容:経営情報システム1章読込+学習マップ(1章)作成
中小企業診断士1次試験、2次試験、実務補習関連の記事はこちら!
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