【2024年9月16日更新】
中小企業診断士の実務補習はいつ受ければいいだろうか。また実務従事とどっちが良いのかな?
中小企業診断士試験に合格した後、中小企業診断士として登録するには実務補習または実務従事に15日以上に参加する必要があります。
特に試験合格発表後に、すぐに実務補習の予約が埋まってしまうなど、焦ってしまう方も多いと思いますが、人それぞれ実務補習・実務従事を受けるべきタイミングが異なります。
そこで本記事ではいくつかのモデルケースに分けて、実務補習または実務従事どちらを受けたら良いか、また受講タイミングを考えていきたいと思います。
それでは、どうぞ!
実務補習・実務従事のケース別のおすすめ受講方法
本記事では4パターンのモデルケースを想定します。そのモデルケース毎に実務補習・実務従事のおすすめの受講方法やタイミングを検討していきたいと思います。
ケース1:今すぐにでも中小企業診断士になりたい方
【ケースの概要】
こちらは中小企業診断士試験の合格発表後に、とにかくすぐ中小企業診断士登録したいと考えている方のパターンです。
独立起業する方、副業として診断・コンサル活動を開始したい方、診断協会に所属してスキルアップや支援活動にすぐにでも参加したい方がこのケースに当てはまるかと思います。
【おすすめパターン】
・実務補習15日コース(2月~3月)
・実務補習5日コース(2月)or+開催期間が早い実務従事10日
・開催期間が早い実務従事15日
すぐにでも中小企業診断士に登録したいのであれば、特急券とも言える実務補習15日コースがおすすめです。また実務従事を組み合わせる方法もあります。
上記以外にも自身で実際にコンサルする方法もありますが、これまでコンサル経験がない方は、実務補習や実務従事(先輩診断士などが指導員として入っている)に参加して支援の流れを身につけた方が良いと思います。
注意点としては日程的に非常に厳しいところです。特に会社員で実務補習15日を受ける際には数日の休暇が必要ですし、体力的にも覚悟をもって受けなければなりません。またその間体調管理も重要ですし、コロナ等の状況によっては途中で中止されるなどの可能性もあります。
また募集枠も少ないので、中小企業診断士試験合格確認後にすぐ申込みを行いましょう。
ケース2:コンサル経験がなく、実務に不安を抱える方
【ケースの概要】
中小企業診断士試験に合格したものの、仕事などがまったく別のジャンルであり、コンサル経験がない方を想定したパターンです。
少し期間を取って勉強し直したい、診断先企業に失礼の無いようにスキルを高めておきたいなど、少し心配性?な方を想定しています(コンサルに近い経験はありましたが心配性な私はこのパターンでした笑)
【おすすめパターン】
・実務補習5日or8日コース(最初の2月を外す)
・実務従事(先輩診断士が指導員として参画するケース)
※上記の組み合わせで15日間
中小企業診断士試験合格発表後の最初の2月の実務補習を外して、しばらく勉強や情報収集を行い、準備万端で7月からの実務補習に申し込みます。私はこのパターンで、7月、9月、翌年2月の実務補習を行いました。
実務補習の5日コースであれば必ずといって良いほど2回目以降の経験者がチームメンバーにいるため、要領よく実務補習をこなすことができます。
また実務従事でも、期間を選んで勉強をしてから受講しましょう。
なお、私が事前に準備した内容については以下の記事にまとめています。コンサル経験がない方でも勉強するのにおすすめな本などもご紹介しています!
ケース3:どっしり構えて中小企業診断士になりたい方
【ケースの概要】
中小企業診断士試験に合格しながらも、登録要件である「試験合格後3年以内に実務補習・実務従事を15日間受講する」ルールをフル活用してじっくり診断士になろうと考えている方を想定したパターンです。
すべての方が中小企業診断士になった後に、診断活動メインで実施するわけではないと考えております。転職活動や評価などに活用しようと中小企業診断士試験に挑戦する方もいます。
その方々にとって難題となるのが中小企業診断士の更新条件である30日の実務ポイントです。知り合いや仕事自体で実務ポイントを得ることができれば問題なのですが、容易に実務活動が行えない人はこの登録までの3年間を活用するこのパターンがおすすめです。
またあまり平日休暇が取得できず、少しずつ実務経験を重ねていこうという方もこちらのパターンをおすすめします。
【おすすめパターン】
・実務補習5日コース:翌々年の9月までに3回実施
・実務補習8日コース:翌々年の9月までに2回実施(一部地域限定)
・実務従事:翌々年12月くらいに15日参加
試験合格後3年間の猶予をフルで活かして15日間の実務補習・実務従事を完了する方法です。実際に私が9月に実務補習を受けた際にも、3年目ギリギリの方がいらっしゃいました。
注意点としては期限は合格から3年以内であるため、実務補習で15日を満たすためには3年後の2月実務補習では間に合いません。また万が一病欠などして無効になった場合は実務従事で補うしかありません。
また実務従事も常に定員が空いているわけではありませんので、3年間フルに活用といっても毎年1回くらいは実務補習を受けるなどして準備は進めておきましょう。
ケース4:平日に休みを取ることが難しい方
【ケースの概要】
会社勤めの方で中々平日に休暇を取れない方を想定しています。
昨今、働き方改革などの波で減ってきているとは思いますが、中々休みを取らせてもらえない場合や、業種によって平日休むことが難しい方もいらっしゃると思います。そのような方を想定しているのが最後のパターン4です。
【おすすめのパターン】
・実務従事:土日開催主体
実務補習は診断先企業のインタビューと報告会を平日に実施する関係上、最低2日、多いケースで3日間、平日が拘束されます。
一方で実務従事の場合は1週間という期間ではなく、もう少し長期スパンで土日のみ開催しているケースが多いです。そのため普段平日に休みが取れない方は、土日開催の実務従事を探して申し込むことで15日間の実務経験をクリア可能です。
まとめ
本記事では4つモデルケースに分けて、実務補習・実務従事のおすすめの受講方法をご紹介しました。
中小企業診断士になりたい理由や、現在みなさまが置かれている状況はそれぞれです。同期がすぐに実務補習の15日コースに申し込んだからと言って焦る必要はありません。
ご自身に合った無理のない方法で中小企業診断士の登録を済ませていただければと考えております。
それでは、また!
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おまけ(学習記録)
記事のおまけとして、記事投稿日の当時の学習記録を記していきます。
受験生の道しるべになれば幸いです。
・日時 :2015年4月24日(金) 勉強開始から「138日目」
・勉強時間:2.5H
・トータル:609.0H
・勉強内容:経済学・経済政策、過去問平成26年度
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