【2024年11月4日更新】
中小企業診断士になるからにはどこかの診断協会に所属した方がいいのだろうか?
中小企業診断士になると都道府県に設置されている中小企業診断協会に所属することが可能です(正確には中小企業診断士2次試験合格後でも大丈夫です)。
ただ中小企業診断協会への所属は任意なので、迷っておられる方も多いかと思います。
結論としては「人による!」ということになってしまいますが、それでは身もふたもないため、本記事では診断協会入った方がいい人、入らなくてもいい人の人物像を理由を含めて考えていきたいと思います。
それでは、どうぞ!
中小企業診断協会とは?(概要)
中小企業診断協会とは、約27,000人いる中小企業診断士のうち10,000人ほどが所属している団体です。47都道府県に設置されており、人数の多い東京都(4,000名以上)のみ6支部に分かれております。
中小企業診断協会への所属は強制ではなく任意です。またどの都道府県の支部に所属することも可能ですし、複数の協会への所属も問題ありません。
入会条件は中小企業診断士に登録している方であれば、各協会へ入会申請書と入会金・年会費を支払えば所属することが可能です。なお、中小企業診断士2次試験合格者であれば準会員として所属することも可能です。
地域によって異なるのですが、概ね入会金は3万円、年会費は5万円程度となっています。もし複数の協会に所属する場合は複数協会分の入会金・年会費が必要です。
入会すると各協会の研修会・研究会に所属したり、プロコン塾やマスターコースを受けることでスキルアップが図れます。また中小企業診断士との人脈形成も可能です。
上記の詳細につきましては中小企業診断協会のホームページおよび、各都道府県のホームページ(下記にページにリンクがあります)をご覧ください。
中小企業診断士協会に入るべきか否か?
それでは、中小企業診断士協会に入るべきか否かについて、「入った方がいいと思う人物像」、反対に「入らなくてもいい人物像」を、理由を含めて考えていきたいと思います。
なお、筆者は中小企業診断協会「未所属」です。所属されている方がメリットを語っているブログも多いと思いますので、未所属の私が、周りの所属されている診断士さんの意見なども踏まえながらまとめていきたいと思います。
私が未所属の理由につきましてはブログの最後でお伝えしたいと思います。
中小企業診断協会に入った方がいい方(人物像と理由)
中小企業診断協会に入った方がいい方は以下だと考えます。
・中小企業診断士として独立したい方
・中小企業診断士として日々スキルアップを図りたい方
・中小企業診断士として積極的に活動・行動していきたい方
(団体の運営に興味がある、副業をしたい方)
・中小企業診断士の人脈を広げたい方
・更新ポイント獲得に不安がある方
一言で、「資格をフル活用して積極的に活動したい人!」ですね。それでは理由をご説明します。
まず中小企業診断協会に入ると研修会・研究会に参加することができますし、一定の条件を満たすことで研修会・研究会を立ち上げることも可能です。また診断協会にはプロコン塾やマスターコースといったコンサルタントのプロを育成するコースが設けられています。
これらの活動により、日々のスキルアップや診断士仲間との人脈形成につながります。特に研修会・研究会は多種多様ありますので、自分の興味のある分野で同じ中小企業診断士仲間ができるというのは協会に所属した方のメリットになります!
また研修会・研究会での活動、商工会議所などから寄せられた案件などをきっかけに、仕事につながることもあります。積極的に活動し周りから信頼されれば、案件確保の確率も高まっていくでしょう。もちろん更新ポイントの獲得にもつながります。
案件数は東京支部が多いのですが、所属する人数も多いことから、あえて東京支部でも人数の少ない支部や周辺県の診断協会に所属している知り合いもいます。
もちろん所属しただけで何もしなければ案件なんてきませんし、スキルアップも図れません。そのため冒頭でご紹介した、「積極的に活動したい人」ほど、入会費・年会費にも負けないくらい診断協会所属により獲得できるものが大きくなります。
このような理由から中小企業診断士協会に入会した方がよい人物像は冒頭の条件の方々となると考えます。
中小企業診断協会に入らなくてもいい方(人物像と理由)
では反対に中小企業診断協会に入らなくてもいい方は以下だと考えます。
・すでに独立しており、顧客も獲得している方
・更新ポイントの獲得に不安がない方
・中小企業診断士活動は細々やりたい方(時間があまり確保できない方)
・正直、転職や評価アップのために中小企業診断士を獲得した方
ずばり、「投資対効果が得られない方」ということになります。
メリットのところでご紹介した研究会・研修会の活動も、活動時間が確保できなければもったいないですし、スキルアップにもつながりません。また参加時間が確保できなければ人脈も広がりませんし、信用も得られず案件なども確保することが難しいと考えます。
また、すでに独立してバリバリ仕事をされている方は、人脈形成目的以外はそこまで診断協会への所属効果があるとは思えません。
自社のコンサル業務や診断先が確保できるなど、更新ポイント獲得に不安がない方で、細々と活動していこうと考えている方も、診断協会に所属する投資対効果が得られない可能が高いです。
また正直、転職や評価アップのためなど、中小企業診断士として活躍する以外の目的で資格取得される方も一定層いらっしゃいます。一時的に獲得するだけでもよかったり、必要なら大塚商会のサービスや実務従事提供機関を活用して更新するような方は、わざわざ診断協会に入る必要はないかなと考えます。
このように中小企業診断協会に入らなくても良い方は、診断協会を必要としない方や投資対効果が得られない方になってくると思います。
私が中小企業診断協会に入っていない理由
冒頭でもお伝えしたとおり、私は中小企業診断協会に入っていません。理由はまさに「投資対効果が得られない」と判断したためです。
私は企業内診断士であり、基本は会社業務優先です。加えて身内の介護事情もあり、満足に研修会や研究会の活動に参加できない、あるいはご迷惑をかけてしまうと考えているためです。
また、ありがたいことに会社の診断士会経由での案件募集や、知り合いの中小企業の支援活動により診断士活動も実施できています。体系的にスキルアップできているかというと自信はありませんが、現状の活動スタンスに満足しているというのが本音です。
また当時20代の平社員には8万円は大きかったというところもありますが・・・。
少しばかりお財布に余裕もできてきたので、その辺踏まえて入会するか否かの判断はしたいと思います。またブログでも紹介している投資で大成功を収めれば、積極的に入っちゃうかも知れません笑
まとめ
本記事では中小企業診断協会に入るべきかについて、人物像やメリットなどを踏まえながらご紹介しました。ポイントとしては中小企業診断協会に所属してどれくらい活動できるかにあると考えております。
迷っている方は各診断協会がフォーラム等を開催してくれているので、参加してみて雰囲気を感じてみるのも良いかもしれませんね!
一度所属したらずっと所属しなければならないこともないため、取りあえず入ってみるという選択肢もありです。
中小企業診断士としての活動方針は人それぞれですので、本記事が中小企業診断協会に所属するか否か、少しでも判断の参考になれば幸いです。
それでは、また!
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おまけ(学習記録)
記事のおまけとして、記事投稿日の当時の学習記録を記していきます。
受験生の道しるべになれば幸いです。
・日時 :2015年5月18日(月) 勉強開始から「162日目」
・勉強時間:4.5H
・トータル:716.5H
・勉強内容:運営管理、過去問平成24年度+平成23年度+平成22年度、中小企業フィードバック
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