中小企業診断士1次試験とは?概要と難易度について

中小企業診断士1次試験とは?概要と難易度について 1次試験
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【2024年12月4日更新】

中小企業診断士の1次試験って7科目もあるし、科目の合格率にも差があるし、実際どんな感じなんだろう。

中小企業診断士になるための第一関門である1次試験。マークシート形式の試験とは言え、7科目もあり、合格率は20%~30%程度の試験です。

ただ漠然と科目多いな、難しそうだなと考えてしまうと突破口は見えません。「彼を知り己を知れば百戦殆うからず」。あの孫子兵法にもあるように、まずは敵を知り、攻略法を考えることが重要です。

そこで本記事では中小企業診断士 1次試験の概要紹介と難易度について分析していきたいと思います。

それでは、どうぞ!

中小企業診断士 1次試験の概要

中小企業診断士 1次試験の概要

中小企業診断士1次試験の基本情報

試験目的

中小企業診断士1次試験はそもそも以下の目的で実施されます。

中小企業診断士試験は、「中小企業支援法」第12条に基づき実施されます。
第1次試験は、「中小企業診断士の登録等及び試験に関する規則」に基づき、中小企業診断士となるのに必要な学識を有するかどうかを判定することを目的とし、筆記の方法により行います。

中小企業診断協会 令和6年度中小企業診断士第1次試験案内より引用

「中小企業診断士1次試験」は中小企業診断士としての基礎知識を確認する試験です。ちなみに「中小企業診断士2次試験」は応用力と診断・助言に関する能力が問われます。

試験構成

目的には「筆記の方法」とありますが、具体的にはマークシート形式の試験です。

中小企業診断士1次試験は例年8月上旬の土曜日、日曜日に実施されます。7科目を2日間に分けて実施します。

2024年も8月3、4日に試験が実施されます。

【1日目】
・経済学・経済政策(午前:60分)
・財務・会計(午前:60分)
・企業経営理論(午後:90分)
・運営管理(午後:90分)

【2日目】
・経営法務(午前:60分)
・経営情報システム(午前:60分)
・中小企業経営・中小企業政策(午後:90分)

60分が4科目、90分が3科目という構成です。

合格水準

中小企業診断士1次試験は受験科目の平均点が60点以上、1科目も40点以下が無いことです。

初挑戦の方は基本的に7科目かと思いますが、科目免除の仕組みがあるため、平均点はその年に受験した科目で算出します。免除した科目は算出対象外となるので、過去に100点を取ったとしても平均点押し上げ効果はないので注意です!

受験資格

中小企業診断士1次試験の受験資格は、年齢、学歴などに制限はありません。小学生でも受験できます!(ただ中小企業診断士登録は未成年の方は無理なので注意です。)

中小企業診断士1次試験の合格率推移

以下に、中小企業診断士1次試験の合格率の推移をまとめました(過去10年分)。2023年(令和5年分)の最新情報も反映しています。

中小企業診断士1次試験の合格率推移

データは中小企業診断協会が提供している1次試験の統計情報を集計しています。
>>中小企業診断協会 過去の試験結果・統計資料

年によって異なりますが、概ね20%~30%を推移しています。近年は3割弱の合格率を推移していますね。合格者数も一定程度に収まっているという感じです。

ちなみに、後述する科目合格率には1次試験合格者は含まれません。たとえ科目合格率が数パーセントしかない年でも、実態としてはもっと60点以上を獲得できている方はいらっしゃるということです。

中小企業診断士 1次試験が難しい理由(考察)

中小企業診断士 2次試験が難しい理由(考察)

中小企業診断士の1次試験が難しいといわれる理由は、大きく以下の3つが関係していると思われます。

1.7科目という試験ボリューム
2.科目の難易度が変動する
3.科目免除制度という最大の罠が仕掛けられている

ちなみに中小企業診断士1次試験突破後の2次試験(筆記)こそが真のラスボスです。ドラクエみたいに2段構えですね・・・。

ご興味ある方は以下の記事をご覧ください。

理由1:7科目という試験ボリューム

理由の1つ目は「7科目もある試験ボリューム」です。

経済学や財務、法務や情報システムと理系科目、文系科目入り乱れています。また暗記科目だけでなく計算問題まで出る始末です。逆に考えるとそれだけ中小企業診断士に求められる知識が幅広いという事ですね。

7科目もあるため、どうしても得意科目だけでなく苦手科目も出てきてしまいます。また1000時間とも言われる勉強時間の確保も難しくモチベーションの維持にも影響を及ぼします。

【参考】

唯一の救いはマークシートのため、完全暗記までは不要と言ったところでしょうか。中小企業診断士2次試験では正直出てこない知識もありますので、優先順位をつけながら計画的に勉強すれば独学、1年での合格も夢ではありません。

そのあたりは勉強法の記事やおすすめの勉強順序の記事にまとめておりますので、プランを練って合格を目指しましょう。

理由2:科目の難易度が変動する

理由の2つ目は「科目の難易度が変動する」ことです。

下記に合格率推移を再掲しますが、結構科目毎に変動します。中には1桁台の科目もあります。正確には科目合格率には合格者は含まれないので数値以上に合格可能性は高いのですが、やはり低いものは難しかった試験と言えるでしょう。

中小企業診断士1次試験の合格率推移
中小企業診断士1次試験の合格率分析結果

正直な所、こればかりは対策のしようがありません。得意科目でも油断せずに勉強をしましょう。

特に「自分が得意と思っていたが点数は取れない」といった科目があると、足切り(40点未満)をくらう可能性もあるため、模試などを受けて実力を検証しましょう。

理由3:科目免除制度という最大の罠が仕掛けられている

最後の理由が「科目免除制度という最大の罠」が仕掛けられている点です。

こちらは中小企業診断士の1次試験の試験案内にも書いてありますが、1次試験は残念ながら不合格であっても、過去2年間に60点以上獲得した科目を免除する事が可能です。

また特定の資格などを持っていると科目免除する事も可能です。
>>中小企業診断協会 令和6年度中小企業診断士第1次試験案内

初挑戦の方にはあまり関係ない問題ですが、受けるべきか、受けないべきかとんでもない難問です・・・。その辺りについては記事にまとめていますので、参考にご覧頂けると幸いです。

まとめ

本記事では中小企業診断士1次試験の概要と難易度についてご紹介しました。

難易度が高い理由は「ボリュームが多く」、「難易度が変動」し「救いのようで救いではない科目免除制度」にあると思います。

これをやれば間違いなく合格できるなんて手法はご紹介できませんが、「この方法で合格できた(独学で、ストレートで)」をお伝えすることはできます。

勉強法やプロセスは「パクり上等!、模倣上等!、工夫上等!」で確立していただければと思いますので、私の手法もぜひ活用してくださいね!

それでは、また!

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おまけ(学習記録)

記事のおまけとして、記事投稿日の当時の学習記録を記していきます。
受験生の道しるべになれば幸いです。

・日時  :2015年4月5日(日)  勉強開始から「119日目」
・勉強時間:2.5H
・トータル:522.5H
・勉強内容:中小企業経営4,5章読込+学習マップ(4,5章)作成+中小企業問題集72問目

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